税理士は介護保険制度に関するアドバイスもしなければいけないのか

自分の専門分野以外のことでも、お客様からの質問や相談については、責任を持たなければならないのでしょうか。

Pianoman shinjuku

※この記事は、投稿日時点での法律・状況等に基づき執筆しています。

最初の窓口であることの喜び

自分の専門分野以外のことでも、お客様からご相談いただくのは、実は嬉しかったりします。

何か困ったことがあったときに、真っ先に自分の顔を思い出していただけるのは、とても光栄なことです。

 

専門分野以外のことに対する責任

「顧問税理士が介護保険のことを教えてくれなかった」という記事に対し、まあ酷い税理士だとSNSで騒がれているのを見てしまいました。

サラッとした短い記事だったので、実際どんな感じだったのかはわかりません。

しかし、「税理士だったら(専門外の)介護保険の利用状況にまで気を配れ」という考えがあるんだなぁ〜とちょっとびっくりでした。

 

税理士という仕事が世間一般に知られていないということも一因としてあるのでしょう。これについては、業界の広報活動が足りない・イケてないということだと思うので反省点ではあります。

 

ただ、今回の件については、本当に責められるべき専門家は税理士ではないはずです。

とは言うものの、法的な責任はないのかも知れませんが、顧問税理士としては、そのお客様に対してもっと関心(愛)を持っていてもよかったのかなと。

逆に言うと、関心(愛)を持てないお客様とは、顧問契約のような継続的な関係を結ぶべきではないのかも知れません。

 

税金以外のことであれ、真っ先にご相談をいただくことはすごく嬉しいことです。

薄くてもいいから広い周辺知識いろいろ気付けるちょっとしたセンスを磨き、信頼できる専門家のネットワークを持ち、その期待にこたえたいものです。

税理士のせいにしてください

法人や個人事業主などの事業者が顧問契約を結ぶとしたら、まずは税理士です。

身近な専門家であるのは税理士だけですから、わりと税理士のせいにはされやすいのでしょう。

 

それを逆手に取った戦術(?)があります。

それは、「税理士のせいにして丸く収める」という戦術です。

 

例えば、社長が従業員に対し何かお願いしにくいことがあった場合に、

「税理士に言われちゃったから、〇〇してね」

みたいに、税理士のせいにしてしまいます。

 

「税理士に言われちゃ〜仕方ない!」となるかどうかはわかりませんが、第三者を悪者に仕立て上げ、その場を丸く収める方法は、この件に限らずとも、よく使われていると思います。

よくかつてのボスがお客様に提案していました。「税理士に言われた」ってことにして良いですよ〜と。

 

もっと踏み込むか、もうちょっとドライにするか

「税理士に全部任せているのでわからない」

著名な方が脱税事件を起こした際によくおっしゃるセリフです。

その税理士は本当に全部任されているのか、あるいは、契約上はそんなところまでは請け負っていないけど、お客様からそう捉えられてしまっているのか・・・

いずれにせよ、「全部」なんていう範囲はあり得ません。

税理士に限ったことではありませんが、お客様のためにも、自分のためにも、契約内容を確認し合う機会は定期的にあった方がいいでしょう。

面倒くさいですが、1年に1回くらいチョロっとでも。

高額な商品をあえてつくる

もし、お客様からもっともっとというご要望があるのであれば、全部おまかせパック的なプレミアムコース(高額)をつくってもいいでしょう。

むしろあえてつくっておいて、「全部任せている」と言われないための予防線をはるという手もあります。

「お客様はプレミアムコースではなくて、スタンダードコースなので、全部任せていただいているわけではございません」みたいな。

 

まあ、相思相愛であれば、そんな小手先の技みたいなメニューをあえてつくる必要はないのですが。

 


 

【編集後記 〜税理士・前川秀和のつぶやき〜 】

昨日は自宅でメールやブログなど。

休みのフリして仕事してますが、お盆明けにちょっとだけ本当に休む予定です。

 

【1日1新】

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【昨日の長男と次男 〜8歳児と2歳児のマイブーム〜 】

長男:フルーチェ

次男:バニラアイス

アイスもジュースも飲まなかった次男。この夏、とうとう甘いものデビューを果たしてしまいました。歯磨き大嫌いな次男ですが、しっかりやらせていただかないといけません。